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制作: 東京大学総合研究博物館 森洋久研究室
GLOBALBASE SONOLOGY LABORATORY

 
特別展示
音景夜景 トウキョウヘオモイヲハセル
ウィーン万国博覧会150周年

サウンドスケープが体験できる展覧会を開催します。
 

『西伊豆波の音』


西伊豆のキャンプ場にて、20時間連続録音(1回SDcard入れ替え)の記録。
録音の記録

場所: 西伊豆 Aqua Village
北緯34.8139232 東経138.7545842 0m
日時: 2022年6月8日〜9日
天気: 曇り(8日17時)ー雨(9日0時)ー晴(9日12時)
田子 34°48′N 138°46′E の潮位 (気象庁)
8日 5:5991cm干潮
11:14116cm満潮
17:5061cm干潮
9日 0:45136cm満潮
7:1578cm干潮
13:02119cm満潮
録音機材: TASCAM DR680mkII 2台
マイク Berigner B5 x 12
スポンジと、ウインドスクリーン付き
使用: 12ch(ステレオ2ch x 6) 96kHz 24bit
録音時間: 約20時間

 自然系ホワイトノイズとして、滝の音を録音したことがある(『鱒見の滝によせて ver.1.』)。波の音は、次なる自然系ホワイトノイズとして録りたいと思っていたものである。2022年6月8日〜9日にそれが実現した。
 
 

西伊豆波の音 夕方

2022年6月9日6:58 から10分間のダジェスト版
マイク5,6のステレオ
 

西伊豆波の音 よる

2022年6月8日23:38 から10分間のダジェスト版
マイク1,2のステレオ
 

西伊豆波の音 朝

2022年6月9日6:58 から10分間のダジェスト版
マイク5,6のステレオ
 
 

『SLやまぐち号 ー 蒸気機関車の音景』


秋の収穫が終わり農閑期に入ったばかりの徳佐の農地をお借りし、田園を駆け抜けるSLやまぐち号の疾走音を録音した。幕末に対峙した因縁深き徳佐(長州藩)と津和野(津和野藩)を走り抜けるSLの音景は明治維新の足音かもしれない。

場所: 山口県阿東徳佐下
SL形式: D51型200号機
経緯度: 北緯34.38, 東経131.70, 標高231m
日時: 2021年11月13日(土)
TAKE1 11:57 - 13:03 新山口 - 津和野
TAKE2 15:20 - 16:41 津和野 - 新山口
録音時間: TAKE1 約2時間
TAKE2 約1時間20分
天気: 快晴
録音機材: TASCAM DR680mkII 2台
仕様: 12ch 96kHz 24bit (当該ヴィデオは、中心2ch 48kHz 24bit)
Beringer B5 x 10本 RODE NT-5/NT45-O x 2本
ウィンドスクリーン ウィンドジャマー付き

トータルでの録音時間 3時間20分を、10分間に縮めたダイジェスト版です。最初に、在来線の津和野方面へ通過するディーゼル列車、続いて、津和野方面へ通過する蒸気機関車、最後に、新山口方面へ通過する蒸気機関車の音景です。汽笛が山々にこだまする様子は、格別です。
 
 
 
 

『鱒見の滝によせて ver.1.』


北海道開発局の許諾を得て録音した、北海道札幌市郊外にある国営滝野すずらん国立公園の鱒見の滝のサウンドスケープ。

場所: 国営滝野すずらん国立公園 鱒見の滝
北緯 42.9152346度, 東経 141.3932852度
日時: 2017年3月20日 10:00~16:30
天気:
録音機材: TASCAM DR680mkII 1台
マイク Berigner B5 x 6  スポンジウインドスクリーン付き
仕様: 6ch (ステレオ2ch x 3) 48kHz 24bit
録音時間: 約6時間半

公園が閉園し人が入らない3月、積雪約1.5mの中、EnVision福田氏と一緒に機材を設置した。
FRONT: 2ch 滝壺の左サイドの岩場にマイクを2本設置。滝壺におちる水の重低音を録る。高いところから落ちる水により、滝壺の中に大きな風の流れが起き、一種、台風のような音が起きる。
AERO: 2ch 滝から少し離れたところの地上1.5m地点にマイクを立て、滝からでるスプラッシュ音を録る。いわゆる滝の音である。
FLOW: 2ch 滝から流れ出る川をすこし下り、川の水の表面に向けてマイクを設置、川の流れを録る。FRONT/AEROの滝の音はいわゆるホワイトノイズである。よく似たホワイトノイズは滝の他にも多々ある。目隠しで聴くと滝と認識できないかもしれない。FLOWの川の流れの音は、川、滝、水といった記号的な意味を与えることができる音で、この音を少量混ぜることによって、あ、滝だとわかる。

〜〜 音景の展覧会場への展開 〜〜

総合研究博物館の特別展示『疎と密 ー 音景 ×コレクション』の会場では、FRONT, AERO, FLOWの三種類の音を、周波数帯域などで分割した音を48チャンネルの天吊スピーカーと4台のフロントスピーカに振りわけ出力した。時間がたつにつれて、FRONT, AERO, FLOWの混合比が変化し、会場の雰囲気が変化していく演出をした。
 

特別展『疎と密 -- 音景 x コレクション』
soundscape: 鱒見の滝によせて scene.1.
 

特別展『疎と密 -- 音景 x コレクション』
soundscape: 鱒見の滝によせて scene.2.
 

特別展『疎と密 -- 音景 x コレクション』
soundscae: scene.マクドナルド・グラフォフォンAB型